Q: 歌手であるあなたがこのプロジェクトに参加したきっかけは?
今の主な収入源は歌手としての仕事で、月曜から金曜まで、毎日歌を歌っています。だけど、元々私はバンコク大学演劇学部(Bangkok University 演劇学部)を卒業後、海外留学をしてミュージカルシアターを学んでいたので、学生時代からたくさんの舞台にも出演し、卒業した後も様々なプロダクションに参加してきました。今も歌の仕事を続けながら、女優としてオーディションに応募したり、声がかかったプロダクションにはほとんど参加しています。今でも女優の仕事に誇りを持っているので、職業を聞かれれば女優と答えます。
このオーディションのことはニュースで知ったのですが、海外でも上演される国際的な協働プロジェクトは、自分にとって大きなチャレンジになるいい機会だと思って参加を決めました。
Q:原作小説で印象的な場面はどこですか?
政治と美術に「性」という要素が加わり、その一見交わらない3つがうまく融合して1つの作品になっている点にとても関心しました。ですが、性的な描写が本当に多いので、第1章からいきなり衝撃を受けました。この作品の極めて重要な点だと思っていますが、物語が進むにつれ性的な描写がますます濃くなっていくので、読むのに体力が必要だったし、正直なところ、自分が演じることを考えた時ここまでしなければいけないのか、という不安も同時に感じました。実のところ、5、6章は特に性描写が激しすぎてしっかり読めていないんです。
プロフィール
クワンケーオ・コンニサイ
女優、パフォーマー、歌手、声優。バンコク大学にてパフォーミングアーツの学士号取得、オーストラリアン・インスティチュート・オブ・ミュージックにてポストグラデュエート・ディプロマ取得。ミュージカルに多数出演のほか、映画出演、アニメの吹き替えなども手がける。New Theatre Society “The Trail after Kafka’s “ (2014)、バンコクの「トンロー・アートスペース」で上演された Damkerng Thitapiyasak演出 ”Dans Le Noi” など小劇場作品にも参加。